世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)

02/03 学校に通えてうれしい!子どもたちの夢の学校とは?

プリンシラちゃん(仮名)小学4年生に通う、12歳のプリンシラちゃん(仮名)。6人兄弟の2番目です。昨年この村の小学校に入学しました。その前は、クワベナ・アクワ村から車で1時間半ほど離れた別の村に、おばあさんと一緒に暮らしていました。学校には通っていませんでした。クワベナ・アクワ村の学校が少しずつよくなっていることを知って、家族の元に戻り、学校に通うようになりました。「英語を学ぶことが好き。学校に通えるようになってうれしい」と話しながら、自分が持っているノートや教科書を見せてくれました。

ガーナの田舎では、プリンシラちゃんのように親戚にあずけられて暮らす子どもたちもたくさんいます。子どもが多くて育てるのが大変だからとか、村の学校の質がよくないので、よりよい教育を受けさせるために、などが主な理由です。しかしクワベナ・アクワ村では、この1年間で学校が変わってきたことにより、預けられていた子どもたちも村に戻ってくるようになりました。

プロジェクト前
プロジェクト前

学校の環境で大きく変わったことは、校舎に壁ができたことです。雨期になると教室に雨や泥が流れてくることが長年問題となっていたため、村の集会やPTAの会議で話し合いを続けてきた結果、村の住民でお金を集めて壁を作ることになりました。材料となるセメントは郡議会に依頼し、何度もの交渉を得て、提供してもらえることになりました。建設には村のボランティアが参加し、12月にようやく完成しました。自分たちで力をあわせて学校の壁を完成させたことは、村の人たちにとって大きな自信にもなりました。

プロジェクト後
プロジェクト後
学校の質が低ければ親も教育に関心を示さないし、教育に関心がなければ子どもにも学用品や制服を買い与えない、学校の環境改善にも親は協力しない、学ぶ環境が整わなければ子どもたちも学ぶ意欲を持たないという悪循環に陥ります。しかし、学校がよくなれば、親や子どもも学校に関心を持ち始めるし、子どもに学用品や制服も買い与えるようになります。ノートやペンを持ってしっかりと学ぶようになれば、子どもも勉強に関心を持ち、学力も身につくようになるという好循環が生まれます。今はようやくその循環が回り始めたところといえるでしょうか。

学校に壁はできましたが、トイレや井戸がないなど、まだまだ環境が整ったとはいえません。これからの2年で学校をもっと魅力的な場所に変えていくために、子どもたちに「夢の学校」を絵に描いてもらいました。子どもたちの夢に近づけるよう、みなさんもぜひ応援してください!

「夢の学校」 「夢の学校」2

(報告:事務局長 白木 朋子)