『わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。
〜児童労働者とよばれる2億1800万人の子どもたち』
中学生から読める児童労働問題の入門書!
| サッカーボールを縫っていたインドのソニアちゃん、8歳の売春婦、フィリピンのピアちゃん、借金のかたに働かされるインドの少年、世界にはたくさんはたらく子どもたちがいる。 児童労働がなぜおきるのか、 児童労働をなぜやめさせなければならないのか、 世界にはどんな取り組みがあるのか。 児童労働を考えるNGO ACE 岩附由香・白木朋子・水寄僚子 著 定価:1,365円(税込) 『ぼくは13歳 職業、兵士。』 『ぼくは毒ガスの村で生まれた。』 に続く人気シリーズ第3弾! ★累計7,000部突破! 第三刷決定! 第1章 私たちが出会った子どもたち ※ACEオンラインショップの売り上げは、 |
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「わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。」のレビュー
大阪商業大学 総合経営学部 下山 晃 教授
※大阪商業大学図書館報「ブック村だより」
第33号に掲載された書評を一部修正・加筆し、掲載させていただきました。
夏休み、アルバイトに汗を流した学生諸君は多いことと思う。家計を助けるため、学費のため、留学費用の捻出、パソコンを買うため、旅行資金を積み立てるため、遊興のため、生まれてはじめてのデートのため、理由は色々あるだろう。
ぼくはこの夏休み(2008年8月)、著者の白木さんたちと一緒にインドに行ってきた。白木さんたちが企画した「インドで子どもたちに会って考える旅(*1)」というスタディ・ツアーに参加させてもらったのである。長年、世界の働く子どもたちの問題に取り組んでいる著者の皆さんの奮闘ぶりが十分感じ取られる、すこぶる、中身の「濃ゆい旅」だった。
本書に登場する子どもたちが一日に手にするお金は、せいぜい、1ドル前後。日本で250円で売られるチョコレートがあれば、原料のカカオを収穫した子どもたちには2円か3円しか支払われていないからである(*2)。
「女は一生の間に幾つかの過(あやま)ちを犯す。それに対して男の犯す過ちはたったの二つである。言うことの全てと、なすことの全て、である」と言われる。世界の経済の仕組みは、大体においてヒゲのはえたおっさんたちが作りあげて来た。本書に描かれた2億人以上の子どもたちの実情を知れば、現在の世界のあり方が如何に異常なものかが良く判る。昨今、世界を豊かにする筈の金融市場で一瞬にしてフっ飛んだ金額は2700兆円であるという。大人たちの愚かさが、はっきりと見えてくる。
*1 毎年、8月下旬から約10日間、ACEが支援を行うインドの支援地域などを訪問するスタディーツアー
*2 カカオ産業における児童労働について詳しくは「特集記事:チョコレートと児童労働」をご覧ください。
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